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2022/03/28PR

和歌山「鉄旅」紀行

個性溢れる列車で眼福の車窓を満喫

「一個人」編集部

取材・文/万谷絵美(Crop) 協力/和歌山県観光連盟 わかやま紀州館

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【南海加太線】川を渡り海を眺め、歴史ある港町へ

「めでたいでんしゃ」
運行区間 和歌山市〜加太
紀ノ川に架かる鉄橋を渡る、観光ツアーで特別運行された8両1編成の「めでたいでんしゃ」。写真提供/和歌山大学観光学部 宮井 凜晴

「おめでたい」と「愛でたい」を掛けて名付けた観光列車

 瀬戸内海に面し、大阪との府県境にある加太。1912(明治45)年、加太の港と和歌山市間の輸送を目的に線路が敷かれ加太駅が開業。現在は「加太さかな線」の愛称を持つ南海加太線が紀ノ川〜加太駅間を結んでいる。和歌山市駅を出発し、約25分で加太へ到着。歴史ある漁師町・加太は和歌山県最西端の駅であり、グルメ、温泉、散策など旅の楽しみが詰まったエリアだ。
さち
かい
なな
かしら
 同路線を走るのは2016年デビューの「めでたいでんしゃ」。レールの上を走る魚をイメージした観光列車で、現在は4編成で運行している。外観、内装ともにどれもコンセプトが違い、写真に残したくなる遊び心あるデザインが施されている。第一号の「さち」は優しさや温かみ、続く「かい」は雄大な海の中を感じさせる。その他、「さち」と「かい」が結婚して生まれたとされる「なな」と、冒険船がモチーフの「かしら」には、和歌山市出身のHYDEのシルエットやロゴマークが隠れている。運行ダイヤは公開され、お目当ての電車に乗りやすい。
加太のめで鯛
「なな」内装
「なな」床面のあみだくじ
「かい」のつり革

歴史と自然が融合した魅力 ハイキングに最適な加太

深山第1砲台跡
明治時代に築かれた由良要塞の一部で地下通路や弾薬庫も保存状態良く残る。友ヶ島が一望できる展望所、駐車場も整備されている。
(住)和歌山県和歌山市深山
(交)加太駅からタクシーで約7分
友ヶ島
紀淡海峡に浮かぶ無人島で、地ノ島、虎島、神島、沖ノ島を合わせて友ヶ島と呼ぶ。自然と砲台が作る幻想的な雰囲気。
(交)加太駅から徒歩20分の加太港より汽船で20分
 沿線は立ち寄りスポットの宝庫だ。関西屈指のサーフスポット「磯ノ浦海水浴場」や、釣り客が集まる漁場も多いほか、史跡や色濃く残る漁師町文化を感じられる場所も。中でも人気が上昇しているのは加太沖の友ヶ島。近年アニメの世界観に似ていると注目される島だが、かつてはこの一帯が大阪を守る要衝であったため軍用地になった時期もある。今も砲台跡や弾薬庫などが島内のほか対岸にも残され、その姿を間近で見られる。
淡嶋神社
医薬の神様である少彦名命が祭神。雛流しの神事が有名で、拝殿には各地から供養のために持ち込まれた人形が所狭しと並ぶ。
(住)和歌山県和歌山市加太118
(交)加太駅から徒歩20分
 加太漁港すぐそばの淡嶋神社は約1700年の歴史を持ち、婦人病など女性の病気回復や安産など女性を守る神であるとして信仰を集める。また、日本独特の宗教「修験道」の開祖とされる役行者にゆかりある場所も加太近辺に多く残る。
加太淡嶋温泉 大阪屋ひいなの湯
美肌の湯で人気の創業200年の老舗旅館。潮風を浴びながら船の形をあしらった露天風呂から眺める夕陽は別格。
(住)和歌山県和歌山市加太142
(交)加太駅から徒歩18分
(営)(日帰り入浴可能時間)11:00~14:30、15:00~19:00
 加太淡嶋温泉もあり、宿泊施設も多数。港町の潮風を感じながら路地を歩き、森の中を進み、地元グルメを満喫する。時間を忘れゆったりと過ごしたい街だ。

【立ち寄りSPOT】

キシモト商店
加太春日神社向かいにある、近く創業100年を迎える店。揚げパン(あん、クリーム各100円)が名物で、自家製あんを使い、店頭で揚げる。
(住)和歌山県和歌山市加太1341
(交)加太駅から徒歩10分 
(営)9:30〜17:00 (休)月曜日
休暇村紀州加太
名物鯛グルメが味わえるリゾートホテル。「天然桜鯛会席」付き宿泊プラン(20,500円〜)やランチ限定の「天然桜鯛ミニ御膳」(4,600円)がある。5月31日まで。
(住)和歌山県和歌山市深山483
(交)加太駅から送迎バスで10分
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出版社KKベストセラーズ
雑誌「一個人」編集部
本誌「一個人」のほか、健康や教養などを中心に、多層的なテーマを扱った増刊を編集制作しながらこのサイトを運営しています。

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