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2021/11/17

「先生さん」から「働さん」まで…職業から生まれた珍名

【珍名さん万歳⑦】勤労感謝の日に学ぶ職業由来の名字編

高信 幸男

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昔から数多く存在する職業由来の名字

 11月23日は、勤労感謝の日である。「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」ことを趣旨とした祝日である。日本では古くから勤労を祝う儀式があり、皇室では飛鳥時代から新嘗祭が行われている。また、一般的にも昔から五穀豊穣を願う習慣があり、その文化が今でも続いている。

 名字の中には、職業から生まれたものが数多くある。古代の官職から生まれたものでは、犬飼(いぬかい)、鵜飼(うかい)、鳥飼(とりかい)、服部(はっとり)、錦織(にしこり・にしこうり・にしきおり)、刑部(おさかべ)、占部(うらべ)、財部(たからべ)、土師(はじ)、玉造(たまつくり)、矢作(やはぎ)、郡司(ぐんじ)、庄司(しょうじ)などである。

 古代の官職の一つに「部」と呼ばれるものがあり、「鵜飼」や「錦織」、「土師」なども「鵜飼部」、「錦織部」、「土師部」と呼ばれていたが、名字では「部」は省かれた。
 ちなみに「服部」は本来は「服織部」を指しており、「織」を省略している。

 現代の職業を表す名字では、先生(せんじょう)、保母(ほぼ)、首長(しなが)、大工(だいく)、農業(のうぎょう)、神主(こうぬし)、祢宜(ねぎ)などがある。
 また、職業に関連した名字としては日当(ひあて)、手当(てあて)、手取(てどり)、出張(ではり)、駄賃場(だちんば)などがある。

 実は、そのまま働(はたらき)という名字も存在する。農業という言葉は比較的現代寄りの言葉に思えるが、案外昔から存在し名字にもなっていることに驚く。
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高信 幸男

たかのぶ・ゆきお
名字研究家。1956年、茨城県大子町生まれ。
高校の時から名字研究を始め、全国を旅しながら名字の由来やエピソード等を取材している。主な著書に『難読希姓辞典』『名字歳時記』『珍名さん』など。日本家系図学会員、茨城民族学会員、日本作家クラブ会員。

たかのぶ・ゆきお
名字研究家。1956年、茨城県大子町生まれ。
高校の時から名字研究を始め、全国を旅しながら名字の由来やエピソード等を取材している。主な著書に『難読希姓辞典』『名字歳時記』『珍名さん』など。日本家系図学会員、茨城民族学会員、日本作家クラブ会員。

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