特集
2022/01/16
清水が湧き大カツラがそそり立つ神秘的な「仙境」
奥宮巡礼③ 軍刀利神社(山梨県)
本田 不二雄
●文・写真/本田不二雄
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本社より奥に位置する神様がおわす領域。
原点回帰と再生のための神社参詣に出かけてみよう。
清水が湧き大カツラがそそり立つ神秘的な「仙境」

仙人が住まう「仙境」とは、こういう場所をいうのかもしれない。たくさんのヒコバエ(若木)をまとった大カツラの樹相、歴史を偲ばせる石段とお社、彼岸と此岸を分けるように横切る清流と赤い橋。月並みな表現だが、夢に出てきそうな光景である。

その「木像」は、当社本来の祭神・軍荼利明王の像だろう。この明王は水をつかさどる龍蛇の支配者といわれ、その霊験信仰が伝説の背景にあったのはまちがいない。
ともあれ、「水木様」として崇められているという大カツラを擁する〝仙境〟の景観は、そんな伝説もさもありなんと思わせるのだ。

WRITTEN BY
本田 不二雄
ほんだ・ふじお
1963年熊本県生まれ。
ノンフィクションライター、編集者。
おもに一般向け宗教書シリーズの編集制作・執筆に長く携わる。
著書に、『ミステリーな仏像』『神木探偵』『異界神社』(駒草出版)、『噂の神社めぐり』(学研プラス)、『今を生きるための密教』(天夢人)、『神社ご利益大全』(KADOKAWA)、『弘法大師空海読本』(原書房)などがある。
ほんだ・ふじお
1963年熊本県生まれ。
ノンフィクションライター、編集者。
おもに一般向け宗教書シリーズの編集制作・執筆に長く携わる。
著書に、『ミステリーな仏像』『神木探偵』『異界神社』(駒草出版)、『噂の神社めぐり』(学研プラス)、『今を生きるための密教』(天夢人)、『神社ご利益大全』(KADOKAWA)、『弘法大師空海読本』(原書房)などがある。
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