特集

2021/10/17

カラダは鍛えるのではなく整える…「コンディショニング」入門

そのカラダ、まだまだ使えます

鈴木 岳

●撮影/岡崎隆夫

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原因を知り、正しく整えればカラダの不調は改善する

 人のカラダは年を重ねると、程度の差こそあれ何らかの不調に見舞われる。そんな時、人は医療の力を借りることになる。もちろん、それは正しい。しかし、その不調の原因を知らない限り、いつかまた同じ症状に陥る可能性は高い。

「つまり、不調の原因を正しく知り、アプローチすれば、症状の改善および予防は可能です。そのソリューションを提供するのが私たちの役割なのです」

 そう語るのは、「東京オリンピック・パラリンピック」も含め、数多くのアスリートたちをサポートしてきた世界的なトレーナーであり、株式会社R-Body projectの代表を務める鈴木氏だ。

 私たちのカラダは取り替ることができない。だからこそ、自身のカラダを正しく機能的に使えるようにメンテナンスし、生涯使えるように整えることが重要となる。それが「コンディショニング」である。そして、それらの知見を一般の方にも届けようと、鈴木氏は株式会社R-Body projectを立ち上げた。

「私たちはフィットネスジムではありません。ここは『カラダだけではなくアタマも鍛える』というコンセプトのもと、みなさんに正しい動作を学んでいただく場所なのです」(鈴木さん ※以下同じ)

 例えばバンザイをする時、人は肩の動きの悪さが原因で、無意識に腰を後ろに反って、腰に負担のかかるバンザイ風の動作になりがちだ。こういった負担が積み重なって、やがて腰痛が起きる。このように、痛む場所と原因が異なる部位であることを、どれだけの人が知っているだろうか。

「カラダの状態やクセは千差万別です。そして、私たちがアスリートも含めたみなさんに行っている『動作評価』の結果、正しく自身のカラダを使えている人はほとんどいないのです」
オリンピアンも含む、多くのアスリートたちが絶大な信頼を寄せる鈴木氏

アスリートからおじさんまで…万人に効果的なコンディショニング

 慢性的な腰痛や肩こりなどを「歳だから、仕方ない…」と諦めてしまう人は多いと思うが、コンディショニングによって、様々なカラダの問題を改善できると鈴木氏は話す。

「『コンディショニング』はアスリートやスポーツを目的とした方に限らず、万人に必要なものです。そして、誰にでもできます。腰や膝の悩みを改善された80代の女性会員もいらっしゃいます」

 事実、その効果には目を見張るものがある。姿勢やパフォーマンスなど、課題と感じていた主訴の改善率は77%、その中でも痛みが改善されたのは92%というデータ結果が出ているのである。そして、重要なポイントとしては、トレーナーは痛みのある部位には一切触れず、痛みのない部位を動かすことでこの結果を出していることだ。
 こうした効果が理解されるにつれ、コンディショニングは着実に浸透しつつある。アスリートのトレーニングはもとより、聖路加国際病院付属クリニック聖路加メディローカスの人間ドックには「身体機能評価」をベースとしたプログラムが盛り込まれている。

正しい動作を覚えて、日常生活のレベルを上げる

 繰り返しとなるが、コンディショニングとはカラダを「鍛える」ことだけではない。また、不調や痛みへの対症療法でもない。「不調にならない・痛くならないカラダづくり」を目指し、それを正しく理解することである。そして、それをサポートしてくれるのがR-Bodyなのだ。

「コンディショニングを通して、予防や再発防止のために訪れる中高年層、症状改善のために学ぶシニア層、すべての方のライフパフォーマンス(日常生活の質)の向上にも寄与します」

 コンディショニングによって、できなかったことや諦めていたことができるようになる…。私たちの体は、間違ったクセを修正し、正しいトレーニングを行うことで、まだまだ使える。まずは「マイナスをゼロ」にし、そこからできることを増やしていくのが良さそうだ。
『R-BODY CONDITIONING ACADEMY 大手町店』
■住所:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-1-2大手門タワー B1F
■TEL:03-6273-4337
■Mail:info@r-body.com
■営業:平日 6:45〜22:30/土曜日 9:45〜19:00/
   祝日 7:45〜18:00
■休館:日曜・年末年始
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WRITTEN BY

鈴木 岳

すずき・たけし
株式会社 R-Body project代表取締役
博士(スポーツ医学)・アスレティックトレーナー。
ワシントン州立大学を卒業後、全米公認アスレティックトレーナー(ATC) の資格を取得。帰国後、数々のオリンピックにて多くのアスリートの活躍
を支える。同時に筑波大学大学院にて博士 (スポーツ医学)号を取得。2003 年、株式会社R-bodyprojectを設立。2021年、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会チーフトレーナー。

すずき・たけし
株式会社 R-Body project代表取締役
博士(スポーツ医学)・アスレティックトレーナー。
ワシントン州立大学を卒業後、全米公認アスレティックトレーナー(ATC) の資格を取得。帰国後、数々のオリンピックにて多くのアスリートの活躍
を支える。同時に筑波大学大学院にて博士 (スポーツ医学)号を取得。2003 年、株式会社R-bodyprojectを設立。2021年、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会チーフトレーナー。

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