福神の代表格であるから、恵比寿さまを祀る神社は多い。純粋な日本の神さまではあるが、境内に堂を建てて祀っている寺院もある。
そうした寺社をいちいちあげていてはキリがないので、ここではあまり知られていない恵比寿さまのご利益神社を2社ご紹介することにしたい。
「三嶋大社」(静岡県三島市)は駿河国の一宮であり、源頼朝が崇敬したことで有名であるが、恵比須さま(三嶋大社ではこの表記を用いる)の神社でもあることは案外知られていない。
「三嶋大社」では恵比須さまのことを金福神と呼び、「あきないえびす」という授与品をうけることができる。これは金福神の絵姿・お札と鯛をかたどった御幣(ごへい)がセットになったもの。これだけあれば商売繁盛間違いなし、と思えるようなセットだ。
もう一社は埼玉県飯能市の「諏訪八幡神社」の「恵比寿神社」である。
少々マイナーな神社ではあるが、この「恵比須神社」は平安時代からこの地を治めていた中山家の14代当主が大日如来のお告げによって創建したもので、その霊験によって息子二人は徳川家康に見いだされ、長男は御旗奉行、次男は水戸の松岡城主に出世したという。
武蔵野七福神の1神としても信仰されており、とくに正月は参詣者が多い。
気になる寺社はあっただろうか? ぜひご利益寺社めぐりをして、よい年をさらによい年にしていただきたい。
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