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2021/12/29PR

黒糖焼酎で奄美を守る! 老舗酒造新社長の挑戦

創業94年の老舗酒造が始動した新ブランドの魅力

「一個人」編集部

●撮影/矢島宏樹

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世界で奄美大島でしか製造できない黒糖焼酎

 鹿児島県奄美市の老舗酒造「西平酒造」が本年10月1日、新社長就任と海外向け新ブランド「奄美秘伝(hidden)シリーズ」の発足などを発表し、11月4日には東京・新宿で記者発表会を行った。
 新社長である西平せれな氏は、シンガーソングライターや女優としても活躍する異色の杜氏。奄美大島で唯一の女性杜氏として活動するかたわら、音楽活動も続けている。

「黒糖焼酎は奄美でしか製造が許されていません。ただの焼酎ではなく、奄美の歴史そのものであり文化の象徴です。海外へ発信することで奄美を発展させていきたい」と記者発表で抱負を語った。
西平酒造新社長に就任した西平せれなさん。
 新ブランドの第一弾として、50年熟成の古酒「ましゅ」をオンライン限定で先行発売するという。価格は西平酒造創立94周年を記念し9万4,000円(税込)となり、200本製造し、国内向けには西平酒造オンラインストアで50本限定にて予約販売中(※記事作成時)。西平さんは「人間と同じで、50年寝かせた分、自信や貫禄がある味になっています。飲んでいるうちに虜になるはずです」とその魅力を語った。
「秘伝シリーズ」の第一弾、50年古酒の「ましゅ」(9万4000円、税込)。
「ましゅ」のネーミング由来は、奄美大島で白糖工場を建設したアイルランド人男性とパートナー関係にあった女性の名前から名づけられた。新商品「ましゅ」が奄美大島と世界の架け橋になってほしいという想いが込められているという。

黒糖焼酎が導く奄美の未来

黒糖焼酎スペシャリストのジョン・マノリト・カントゥさん。
 本件のプロデューサーであり黒糖焼酎スペシャリストのジョン・マノリト・カントゥさんは「希少価値が高い割に認知度が低い奄美黒糖焼酎は、きちんと情報発信をすることで今後注目されやすいはず。西平酒造の挑戦するマインドにも魅力を感じました」と話す。

 東京での記者会見では、新商品の「アイランド-ISLAND-」もお披露目。カクテルベースにぴったりで、ジョンさんのオススメは「フルーティな味わいで、ラムコークのようにコーラとライムによく合います。モダンなラベルデザインにしたことで、若い人や焼酎に馴染みのない方にも試してもらいたい」とのこと。

 西平酒造はこれからのミッションとして、「黒糖焼酎で、世界と奄美を繋ぐ」ことを掲げた。日本産種類の海外人気の高まりや、奄美群島にだけ製造を認められている黒糖焼酎の希少性、94年の歴史をもつ西平酒造の伝統を強みに、新ブランドを通じて奄美大島の魅力を世界に伝えるという。

 海外や日本で奄美黒糖焼酎の人気が高まり注目されることで、奄美の自然や文化を守る声が高まり、奄美の未来を明るいものへと導くことを期待している。
 さらに西平酒造では、奄美の伝統・文化の継承に注力すること、過剰包装をやめることでの自然保護、100%奄美産を目指すことで地元の雇用創出にも貢献していく。
欧米やシンガポール、オーストラリアなどへの展開を考えており、「ワインの本場フランスでも広めたい」と話す西平せれな新社長。
 また、2022年頃を目処に、「ソニックエージング」(音楽熟成)の手法を取り入れたブランドも展開する予定。貯蔵樽ごとに様々な音楽を聞かせて熟成させ、音楽ごとの味の変化を楽しむという。
 西平さんは「音楽という強みを新商品の開発やPRに活用するなど、柔軟性をもってアイディアを形にして黒糖焼酎の魅力を世界に発信したい。」と今後への意欲を語った。

 奄美の強みである黒糖焼酎で、奄美を守り発展させていく。自社の発展だけではなく、地元にも還元していくという西平酒造と新社長の新たな取り組みが、今後の奄美群島の将来をさらに明るく拓いていくだろう。
※左より『加那-kana-』『珊瑚-sango-』『アイランド-ISLAND-』『ましゅ』というラインナップ。左端のイラストは新ブランドに合わせて刷新したという新しいロゴ。
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本誌「一個人」のほか、健康や教養などを中心に、多層的なテーマを扱った増刊を編集制作しながらこのサイトを運営しています。

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