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富士山麓最高のパワースポット「山宮」へ|奥宮巡礼① 富士山本宮浅間大社(静岡県)

奥宮。そこは「はじまりの場所」であり、魂の根源である。
本社より奥に位置する神様がおわす領域。
原点回帰と再生のための神社参詣に出かけてみよう。

富士山の神を最初に祀った場所で神縁を結ぶ

富士山本宮浅間大社の社殿。高層の本殿にかかる屋根の曲線が富士の稜線とシンクロしている。

 富士山麓にはいくつも浅間神社が鎮座しているが、あえてひとつを挙げれば、静岡・富士宮市の浅間大社だろう。

 富士山の写しといわれる美しい高層のお社で参拝をすませたら、社殿の脇に進み、境内の水屋神社へ。ここで神社裏から湧き出るご神水をいただき、旧年の憂さやケガレを祓い流したら、もうひとつのお宮へ向かおう。

 浅間大社の奥宮は富士山頂に鎮座しているが、この季節の参詣は特に難しい。そこでお勧めしたいのが山宮浅間神社である。大社から富士山方向にクルマで20分少々。県道180号の脇にその看板が見えてくる。

山宮浅間神社の参道。神事の際に神鉾を立てるための鉾立石の先に、神祀りの場につづく石段がある。

 参道の奥につづく石段を登りつめると、なんとそこにはお宮らしい建物はなかった。あるのは注連縄が張られたサカキの御神木と、神祀りに用いられたであろう石(磐座、いわくら)のみ。そして、眼前に富士山がどんとあらわれる。

山宮の神域。社をもたず、石を並べて祭祀の跡をとどめている。

 実はこの場所は、富士山の爆発で生じた最終期の溶岩流が滞留し、丘状になったポイントで、富士山の神を最初に祀った場であった。いわば畏怖すべき山の神と里人との接点であり、富士山麓最高のパワースポットなのだ。

 だからこそ、余計なものは不要。原始の記憶をとどめたこの場で、ぜひ直接富士山を拝し、ご神縁を結びたい。

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本田 不二雄

ほんだ・ふじお 1963年熊本県生まれ。 ノンフィクションライター、編集者。 おもに一般向け宗教書シリーズの編集制作・執筆に長く携わる。 著書に、『ミステリーな仏像』『神木探偵』『異界神社』(駒草出版)、『噂の神社めぐり』(学研プラス)、『今を生きるための密教』(天夢人)、『神社ご利益大全』(KADOKAWA)、『弘法大師空海読本』(原書房)などがある。

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