一個人:公式WEBサイト

 福神の代表格であるから、恵比寿さまを祀る神社は多い。純粋な日本の神さまではあるが、境内に堂を建てて祀っている寺院もある。
 そうした寺社をいちいちあげていてはキリがないので、ここではあまり知られていない恵比寿さまのご利益神社を2社ご紹介することにしたい。

恵比須さまを金福神と呼ぶ三嶋大社

 「三嶋大社」(静岡県三島市)は駿河国の一宮であり、源頼朝が崇敬したことで有名であるが、恵比須さま(三嶋大社ではこの表記を用いる)の神社でもあることは案外知られていない。

 「三嶋大社」では恵比須さまのことを金福神と呼び、「あきないえびす」という授与品をうけることができる。これは金福神の絵姿・お札と鯛をかたどった御幣(ごへい)がセットになったもの。これだけあれば商売繁盛間違いなし、と思えるようなセットだ。

諏訪八幡神社・飯能恵比寿神社縁起

 もう一社は埼玉県飯能市の「諏訪八幡神社」の「恵比寿神社」である。
 少々マイナーな神社ではあるが、この「恵比須神社」は平安時代からこの地を治めていた中山家の14代当主が大日如来のお告げによって創建したもので、その霊験によって息子二人は徳川家康に見いだされ、長男は御旗奉行、次男は水戸の松岡城主に出世したという。
 武蔵野七福神の1神としても信仰されており、とくに正月は参詣者が多い。

 気になる寺社はあっただろうか? ぜひご利益寺社めぐりをして、よい年をさらによい年にしていただきたい。

1

2

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
渋谷 申博

しぶや・のぶひろ 1960年東京都生まれ。早稲田大学卒業。
 神道・仏教など日本の宗教史に関わる執筆活動をするかたわら、全国の社寺・聖地・聖地鉄道などのフィールドワークを続けている。
著書は『図解 はじめての神道と仏教』(ワン・パブリッシング )、『一生に一度は参拝したい全国のお寺めぐり』、『聖地鉄道めぐり』、『秘境神社めぐり』、『歴史さんぽ 東京の神社・お寺めぐり』、『一生に一度は参拝したい全国の神社』、『全国 天皇家ゆかりの神社・お寺めぐり』(G.B.)、『神社に秘められた日本書紀の謎』(宝島社)、『諸国神社 一宮・二宮・三宮』(山川出版社)、『眠れなくなるほど面白い 図解 仏教』(日本文芸社)など多数。

  1. 【鬼は内〜】節分は年に4回? 主役は鬼だった? 知られざる「節分」の歴史|「季節行事」の意味と由来を知る・2月編

  2. 小正月のしきたり「とんど焼き」の目的と呼びかた|知っておきたい正月行事の由来

  3. 【美人度アップを願うなら…】美にゆかりのある寺社仏閣を詣でる|初詣のオススメ寺社-美人祈願篇-

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

RECOMMEND

関連記事